『解放新聞広島県版』 2007年1月24日 ―第1854号
一斉に理論委員会を開催
07年を理論学習発展の年に
荊冠旗開きがおこなわれた1月6日、理論委員会の4部会が一斉に開かれ、理論学習強化の年にふさわしいスタートを切った。
●宗教・哲学部会は、頼住光子著『道元 自己・時間・世界はどのように成立するのか』をテキストに「心理と言葉」をテーマに学習を深めた。同部会は、外側(支配階級)と激しく闘う部落解放運動は、それ以上に人間の内面を見つめることが重要との観点で学習活動をおこなっているもので、議論の中では、「県連中傷ビラ」を「置き逃げ」している人物像についても話題が及んだ。
●運動論部会は、解放運動をはじめ労働運動など社会運動全体の右傾化が危惧される中、組織をとりまく内的・外的な情勢の分析をおこない、組織的な弱点を明らかにし、その克服に向けての理論的な学習を積み上げることを当面の学習課題とし、その学習で導きだされた運動の理論的な課題を今後の解放運動に反映させていくことを確認した。
●教育・啓発部会は、川崎卓志・県連委員長から「就学前からの子育てを考える」をテーマに、課題提起を受けた。
川崎委員長は、「今日の身近な子育ての状況を見聞きする中で、生まれた時からではなく生まれる前からの子育てを考えていかなくてはいけないと強く感じる。身のまわりにはたくさんの情報が氾濫している。解放運動の視点から、子育てをしている親たちに発信できる、そんな冊子をまとめよう」と提起をした。部会としては、子育てをしている人たちの現状を聞きながら論議を深めていくことを確認した。
●歴史・社会構造部会は、今回から今日社会の格差を課題として研究することとした。
第1回目は、宮島理著の『現在(いま)がわかる格差社会』を教材として、格差の実態を分析。この本では、『経済白書』での分析が紹介され、格差について5点述べられている。
そのことを分析した後、参加者一人ひとりの格差の受けとめについて出し合った。特に、現在ITによる格差が拡大していることや、低所得者層の格差がさらに拡大している実態が出され、身のまわりに格差の拡大の現実があることを確認した。