『解放新聞広島県版』 2007年2月21日 第1858号


死に追い込まれる激務 教育現場の実態を批判
              山今彰・広教組委員長を講師に

               

                   県連連続人権講座

 県連連続人権講座が2月10日、福山市人権交流センターで開かれた。

 講座では、「いじめ、自殺の背景と教育論議(政府主導)の危険性」と題して山今彰・広教組委員長が講演。

 山今さんは、「自殺8年連続3万人」「格差社会の現状」「生活保護5年で23%増」など数字を示しながら大人社会のいじめ構造を分析。

 教職員をとりまく状況については、「今年の1月末、府中市で激務に追われ39歳の教師が死(くも膜下出血)に追い込まれた」と怒りを込めて報告。
 
 超勤の実態調査とそれをふまえた対応をしなければならないにもかかわらず、これを怠っている県教委を激しく批判した。

 教職員への管理と規制強化については、「公開研究会の開催競争、準備に追われ、児童・生徒に細かな対応ができず、事務処理をする集団にさせられてしまった」と述べた。

 また、「教育再生会議」にも言及。「教育の科学的検証ができない者が委員になっており、再生会議の議論では絶対に再生できない」と断じた。

 最後に山今さんは、「できる子、できない子をわけておこなう教育がダメであることは常識。すべての子の進路保障、どの子の学力も高める同和教育によってできる子はもっとできるようになる。同和教育基底論は間違っていなかった。ここに教育再生の原点がある」と述べ、講演を結んだ。