『解放新聞広島県版』 2007年3月21日 ―第1862号
戦後最大の危機 不祥事は運動の歴史に汚点
解放運動の再生をめざす
第64回全国大会
部落解放同盟第64回全国大会が3月3、4日、東京・九段会館で開かれた。
冒頭あいさつをおこなった組坂繁之委員長は、「部落解放運動は戦後最大の危機を迎えている」とした上で、大阪、奈良、京都での不祥事にふれ、「長い部落解放運動の歴史に大変な汚点を残した。本当に恥かしい事件で道義的責任を感じている」と謝罪する一方で「不祥事をきっかけに同和行政を後退させることは許してはならない」と述べた。
07年度運動方針案は、「危機的状況における部落解放運動再生への道」として相次ぐ不祥事の背景、要因と「組織総点検・改革」運動に重点をおいた内容が提案された。
運動方針をめぐる討議は3つの分散会でおこなわれ、不祥事を引き起こした当該府県連の謝罪と決意、さらには当該府県連執行部の責任問題などをめぐって活発な意見が出された。
広島県連の代議員からは不祥事の問題とともに方針(案)の「民主党・社民党を中心とした野党候補の勝利を勝ち取り…、憲法改悪、『戦争のできる日本』への道を阻止し」としている部分について、「教育基本法改悪で自民党案より悪い案を準備し、防衛庁の省への昇格に賛成し、憲法観についても自民と同等もしくは悪い議員を多く擁する民主党の勝利で戦争への道を本当に阻止できるのか」といった質問が出された。
本部の答弁は、「民主党が変わっていくよう努力したい」にとどまった。
大会は2日目、分散会報告、全体討論、本部答弁の後、「組織と運動の再生に向けての真剣な論議をふまえ『人権・平和・環境』を基軸とした部落解放運動の再生を勝ち取る」とした大会宣言を採択し大会を閉じた。