『解放新聞広島県版』 2007年4月18日 ―第1866号
新証拠と補充書を提出 「犯行現場」のウソ暴く
狭山弁護団
狭山事件再審弁護団は、3月30日午後、東京高裁第4刑事部にたいして新証拠と補充書を提出し、記者会見をおこない、事実調べをおこなうよう訴えた。
新証拠は、「犯行現場」とされる雑木林が虚偽架空であることを示すものと、「逆さづり」がなかったことを明らかにするものの計5点。中山・主任弁護人、横田、野口の両弁護人が提出した。
「犯行現場」の虚偽架空性を明らかにした新証拠は、
1.雑木林に隣接した桑畑で消毒作業にあたっていたOさんの3月6日付の新供述
2.第1次、2次再審での棄却決定の各論点のでたらめさを新たな鑑定で明確にし、確定判決の認定が真実ならOさんが被害者の悲鳴を聞き、被害者と石川さんの存在がわかったことを示す、音響学で第一人者の安岡正人・東京大学名誉教授作成の安岡第2鑑定書
3.「犯行現場」で血液反応検査をしたが反応は出なかったとする、当時埼玉県警鑑識課のMさんにたいする弁護人作成の事情聴取報告書
4.ルミノール反応検査がごくごく少量の血液にたいしても敏感に反応することなどを元警察鑑識課の技師から聞いた。弁護人による3月27日付「ルミノール反応検査についての報告書」。
「逆さづり」がなかったことを明らかにした新証拠は、逆さづりにした人間に近い豚の皮膚を観察し、足首をロープで縛って逆さづりにした場合、3日後でも痕跡が残ることを示した上山滋太郎・獨協医科大学名誉教授による鑑定書。
弁護団は、今後も新証拠を積み重ねていく。