『解放新聞広島県版』 2007年8月29日 第1885号


 

事実の歪曲を許すな

「従軍慰安婦」問題 沖縄の「集団自決」都築さんが講演

                        県連・世界人権宣言県実行委合同学習会

 県連と世界人権宣言県実行委員会の合同学習会が8月18日、三原市人権文化センターで開かれ、約200人が参加した。

 主催者を代表して、沖和史世界人権宣言県実行委員長が、「過去の歴史を軽んじることがあってはならない。歴史の事実からしっかりと学んでいきたい」とあいさつ。

 続いて、「教科書検定を考える 『従軍慰安婦』問題、沖縄の『集団自決』など」と題して都築寿美枝さん(中学校教員)が講演した。

 都築さんは、「従軍慰安婦」「集団自決」について「いずれも、進んでやったのではなく強制的にやらされたもの」と述べ、特に「集団自決」については「『強制集団死』と表現すべき」と述べた。

 都築さんは、ハルモニ(おばあさん)が書いた絵と体験を綴った絵本を紹介し、安倍首相らが否定しようとしている「軍の関与」についてもふれ、「広義の意味でも狭義の意味でも軍の関与はあった」と言い切った。

 また、アメリカ下院での「慰安婦問題に対する日本政府への謝罪要求」決議が採決されるまでの経過と決議された内容にもふれ、その意義を強調した。

 沖縄での「強制集団死」と、教科書検定審議会の問題点も指摘した都築さんは、最後に「従軍慰安婦」問題、「集団自決」の共通点を「軍の命令によっておこなわれたという歴史を歪曲し、戦争のできる国のために都合の悪いことをふせようとしている」とした上で「事実をテコに声をあげていくこと、被害者の証言を特に若い人に広げていくことが大切」と訴え、講演を締めくくった。