『解放新聞広島県版』 2007年10月17日 第1892号


 煩悩論を県連が提起

    親鸞の人間観に照らして

              第58回同朋三者懇話会

第58回同朋三者懇話会が10月1日、広島市・広島別院で開かれ、県連が問題提起をおこなった。

「煩悩論」を基本として「親鸞の人間観―これまでの論議をふまえて」と題する県連の提起は、煩悩の状態について、具足、熾盛、成就と表現が変えられていることに着眼し、煩悩の変化の相としてとらえるとの立場(安芸・備後両教区は用例的に同義語との立場)から「煩悩の変化の相とは、煩悩熾盛から煩悩成就へと否定的なものから肯定的様相を呈すること」とし、「煩悩成就という状態を、煩悩即涅槃、不断煩悩得涅槃という大命題に至る理論的中間項のような形で意味づけた」とした。

そして、「煩悩成就は回心(変革する)を得るためのモーメント」と提起した。

論議の中では、安芸・備後両教区から、「煩悩を変化の相としてみることはできるが、県連が主張するような具足、熾盛、成就理解は無理である」といった主旨の発言が相次ぎ、議論は平行線に終わった。

次回は、来年1月21日、三者が最終的な煩悩理解をまとめ、発表する。