福山市教育委員会の卒業証書元号統一決定に対する抗議と申し入れ



福山市教育委員長 佐伯 哲雄 様
福山市教育長   福万 建策 様

                     抗議と申し入れ

 福山市教育委員会は,1月23日教育委員会議を開き,卒業証書の年表記について元号表記に統一することを決定しました。
 現在,社会はますます国際化が進展し,広島県も施策の柱の1つに国際化を掲げているのはご存知の通りです。今回の元号表記統一の決定は,この流れに完全に逆行するものであることはまちがいありません。福山市の公文書が、「国際化や情報化など社会環境が日常的に進展する現状の中で,年の表示についても西暦使用が一般的になりつつある実態や[2000年問題]への対応等も踏まえ」西暦使用や併記となってきた経過から考えても明らかです。
 また、「元号法」の成立過程において、「強制するものではない」という付帯決議がついたことは,憲法で保障された「思想・良心の自由」からみても当然の結果でした。従って一律に元号表記を強制することは、児童・生徒・保護者の「思想・良心の自由」を奪うことになり、許されるものではありません。
 今回の福山市教育委員会議の決定に広島県教育委員会の「指導」が強くはたらいていることは事実です。この「指導」は、国を挙げて地方分権が推進されている流れから大きく逸脱しているといわねばなりません。地方教育行政の自主性・独立性を高めるために地教行法が改正され,県教委と地教委が対等平等であることは明確にされています。子どもたちの現状を省みない県教委の一方的「指導」に従うのではなく、福山市教育委員会は卒業証書の年表記を「併記」としてきたこの間の経緯を熟慮し、決定を再考するべきであると考えます。
 以上のような理由から、今回の決定は教育長の言う「保護者の信頼を回復する」ことには決してつながらず、いたずらに学校現場に混乱をもたらすだけであることを申し添えるとともに、以下の点について強く申し入れ致します。

1.福山市教育委員会が行なった「卒業証書の年表示を元号に統一する」という決定
  を白紙撤回し、従来通り「併記」とすること。


2.撤回しない場合は、この件に関して私たちと公開討論する場を設けること。

                              以 上  

2002年1月25日            

      福山地区労働センター          議   長 滝安 資治
      部落解放福山地区共闘会議        議   長 平松 朝美
      福山市職員労働組合           執行委員長 戸守  学
      全水道福山労働組合           執行委員長 草浦  定
      広島県教職員組合福山支区        執行委員長 川上  宏
      部落解放同盟福山市協議会        議   長 川崎 卓志
      広島県高等学校教職員組合福山地区支部  支 部 長 平松 朝美
      福山市立福山高等学校教職員組合       執行委員長 清水 邦夫


  


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