10.31寺尾不当判決28ヵ年糾弾集会  
                       
再審実現決起集会参加ご一同様
                            
2002年10月31日

  石川一雄さんのメッセージ                              



寺尾不当判決28ヵ年糾弾集会に決起された全ての皆さんに感謝の一文をお届けいたします。

既に皆さんもご承知の様に確定判決以降も弁護団は、次々と無実の証拠を積み上げ、そして、支援者各位に於いては、何百回も裁判所に足を運ばれ、「事実調べを行え」と言う要請活動に取り組んで頂いている訳ですが、是までの各裁判官は、悪意と、差別意識を剥き出した態度で、ただの一度も事実調べを行わなかったのみか、弁護団よりの科学的な鑑定書や、証拠資料などに対し、「独断に過ぎない」「推測の域を出ない」と難癖をつけ、正当な審理をすることなく、棄却し続けていることに、腸が煮えくり返る思いであります。

特に高木、高橋に因る決定なるものは、新証拠の内容に一切触れようとせず、然も、脅迫状にいたっては、「・・・他家に奉公に行き、工場勤めなど、社会経験もある程度積んでいたから、文字を書くことに就いて、いくら学校に行かなくても書けた筈だ」などと、部落差別により、学校教育から排除され、文字を奪われていた現実を直視せず、教育は社会生活の中で自然に身につくものと、だから「石川は脅迫状が書けた」と決定文に書いて憚らないのであります。

こうまで居直られれば、もはや、裁判所は自らを「人権の砦」と言っていますが、そんなものは真っ赤な嘘であり、詭弁としかいいようがありませんが、でも、私は、司法の府である、最高裁判官の良心に訴え続けていきます。

自分は無実であり、そして、事実調べを行ってくれさえすれば、必ず真相は明らかになることを、今後も「冤罪であった」と認めさせるまでは、司法を厳しく追及して参るつもりです。

当然、皆さん方も28年前の今日の不当判決に対し、怒りを持って、本日の糾弾集会にのぞまれた筈ですし、一方においては、最高裁は、私の特別抗告の申立てを即刻受理し、先の高木、高橋両裁判長の不当な棄却を取り消し、自らの手で、再審開始決定を行わせるための集会として参加頂けたものと思いますが、気になるのは、検察庁が隠し持つ証拠リストを開示させる闘いの方であります。元より最高裁の手によって全ての証拠を全面開示勧告、命令をさせるための運動も必要と思いますが、私個人の考えとしては、直接法務省、法務大臣に対して要請行動を起こすのも一つの手段ではないか、と思います。

また、司法改革の中で証拠開示のルール化を求めていくことが狭山を前進させ、誤判を少なくさせていくことにつながっていくと思います。

是までの私は、自分の無実を晴らし、権力の差別犯罪を暴くことこそが、冤罪を無くす中心軸と、思っていましたが、現在は、どちらかといえば、狭山再審の実現よりも、司法改革の方が先になってしまいそうです。

当然の事ながら、部落解放同盟、或いは支援者達の要請行動の方針として「最高裁は検察庁への証拠開示命令を行え」「検察庁は証拠を開示せよ」と迫っていくことに重きをおいていくだろうし、其れも又、もっともでありましょうが、兎に角、狭山再審勝利に向けた取り組みは、どんな手段でも、必ず、本審で無罪を勝ち取って頂きたいと願っている次第です。

私も最高裁に命を賭して再度闘いを展開しているので、どうか皆さんも、何時までも「殺人犯」の汚名を着せた儘にしておかぬよう、可能な限り、ご協力賜りたく、心よりお願い申し上げるものであります。

私は前述の様に私自身における闘魂は些かも衰えることなく、むしろ、司法の暴挙に対し、ますます怒りと共に闘争心が沸いてきます。

皆さんの更なる御支援を頂きたくお願いして、右、お礼と決意の程をお伝えしてご挨拶に代えたいと思います。




 法切れや 有事法制を憂慮しつつも 正義の使者を 呼び込まん

                                                     
                                            
                                             石 川 一 雄



10.31寺尾不当判決28ヵ年糾弾集会
                  参加ご一同様